Japanese tea ceremony

  • 組み合わせ点て

    組み合わせ点て

    先日、青漆爪紅糸巻き二重棚で、組み合わせ点てのお稽古をしました。 12月は「とじめ」の道具を使います。これはとじめ丹波焼き建水です。  お点前ですが、天板の蓋置、柄杓でご挨拶、茶碗が乗っている建水を膝前、茶入れの入っている茶碗を建水の向こうに置く。建水を左に(上がった位置に)置き、茶碗の中の茶入れを、茶碗と膝の間に置き、仕覆を外し、清め始め、通常の濃茶点前をします。 詳しくは習い事八箇条にあります。ご参照下さい。 Continue reading

  • 信楽焼 大窯 SHIGARAKI OGAMA

    日本への帰国の際に信楽を訪れました。 たぬきの置物でお馴染みの信楽焼ですが歴史は鎌倉時代の13世紀ごろが始まりととても古いです。 安土桃山時代に入ると素朴な美しさを持つことから茶人に愛されるようになりました。 江戸時代に入ると登り窯の誕生により大量生産が可能になりましたが時代の変遷とともに使われなくなりました。 こちらの登り窯は使われることがなくなり、長い間放置されていたようですが後世に地域の文化遺産として伝えるため解体、整備されてオープンされたのが大窯さんです。 I visited Shigaraki when I back to Japan. Shigaraki is well known for its raccoon figurines, but its history is very old, back to the Kamakura period (1185-1333) around the 13th century. In the Azuchi-Momoyama period (1573-1600), Shigaraki ware became popular among tea masters because of its simple beauty. In… Continue reading

  • 茶杓 Chashaku

    茶杓 Chashaku

    茶杓とは、その形から予想できる通りお抹茶をすくうための道具です。私たちが普段目にするのは竹でできたものがほとんどですが、松、梅、一位、その他の木、蒔絵を施したもの、牙、鼈甲など。他流ではガラスなどもある様です。 今回お稽古で使用したものは節が5つもある存在感のあるものです。箱には短歌が書かれています。 「旅心」大徳寺 黄梅院住職 小林太玄 友京作 「彼の山へ 到るに道は 遠けれど 一日一日を 尚も旅ゆく」 As you might expect from its shape, chashaku is a tool for scooping up matcha. Most of chashakus are made of bamboo, but there are also pine, plum, yew, and other woods, maki-e decorated, tusk, tortoiseshell, and others. In other schools, glass is also used. The one we used in… Continue reading

  • 先週のお稽古 Last Week’s Lesson

    先週のお稽古 Last Week’s Lesson

    5月の初めから風炉のお手前が始まり早くも1ヶ月が経ちました。お茶の歴史から見ると、茶の湯の始まりは風炉からなので風炉が基本のお手前になります。それゆえ風炉のお手前は炉と比べるとシンプルだと言われています。風炉のお手前の特徴に「置き柄杓」「切り柄杓」がありますがお手前を進めるうちに混乱してしまったり、男性の場合は「引き柄杓」があります。シンプルと言っても、なかなか簡単にはいかないのが茶の湯らしいです。 さて、先週のお稽古は二重棚を使ったお稽古でした。 It has already been a month since furo began at the beginning of May. In terms of the history of tea ceremony, furo is the basic otemae because the tea ceremony began with furo. The characteristics of furo otemae includes “okibishaku” and “kiribishaku,” which can become confusing as the otemae progresses, and in… Continue reading

  • 「千里春如錦」”Senri no Haru Nishiki no gotoshi ”

    今週のお軸は、、「千里春如錦」(せんりのはる にしきのごとし)です。 この句の自然描写は、「見渡す限りの春の景色は、錦のように艶やかだ。」又は、「春爛漫の光景」です。 そして、この句の禅語の解釈は、「茶掛けの禅語辞典」によりますと: 「絶対肯定の世界であり、人が春の景色の中に没入し溶け込んだ境地。そのままが悟りの境地。」とあります。 上記の辞書の解釈にもう少し説明を加えますと: 「絶対肯定」とは、この世のあらゆる事、良いことも悪いことも、全てをありのままに受け入れる事。 そして、あるがままに全てを受け入れることができた時、私たちは何にもとらわれない絶対自由を得られる、と言う考えです。 そのように、何にもとらわれない心で、春の景色に没入し、自然(宇宙)と一体化できた時の境地。それが悟りの境地。 2600年以上前に、ブッダは偉大なる悟りを開かれました。 それほどまでに偉大な悟りではなくても、私たちは自分の物事の見方を変えることによって、小さな悟りを経験できます。 あらゆる物事は見方によって、違って見えます。ですから、心を開いて物事を見れば、たくさんの問題解決法が見えてきます。と言うことを、この禅句は私たちに暗示しているように思われます。 ****** This week’s scroll is “千里春如錦” .  It reads ”Senri no Haru Nishiki no gotoshi ” and it is translated  “As far as you can see, spring is as gorgeous as Nishiki (brocade).” or “Spring is in full bloom”. And the zen meaning of this phrase,… Continue reading

  • 和菓子作りと抹茶の会 Japanese Sweets Making and Green Tea

    和菓子好きな皆様、 この度、日蓮寺(2016 Pine Street Laguna と Buchanan の間) に於きまして、4月30日、9:30より和菓子作りワークショップを開催致します。 講師の三野宮さんは長年に渡り、お茶のグループなどに、洗練されたお菓子を作っておられます。そのほか色々な所でワークショップをされておられます。 練り切りは白餡、小豆餡を使うお菓子です。 ワークショップの後、作られたお菓子をお抹茶でお召し上がりください。お寺の茶室にて、お抹茶を差し上げます。 ご興味のある方は添付のフライヤーの下の部分の宛先に小切手と共にご連絡先を下されば、申し込み到着のお知らせを致します。 どうぞ、お早い目に申し込みをお願い致します Dear Japanese Sweets lovers, I am happy to notify you of Japanese Sweet Making Workshop will beheld on Sunday, 4/30/23 at 9:30am at Nichirenji Temple on 2016 PineStreet (between Laguna and Buchanan). This time, Mrs. Sannomiya will show us how to prepare Nerikiri… Continue reading

  • 茶杓のお話 Cha-shaku

    茶杓は、元々は薬匙でしたが、日本の茶道の発展と共に、茶の道具として使われ「茶杓」と呼ばれる様になりました。 そして、素材も「ワビサビ」に合う様に、竹を使うようになりました。 現在一般に使われている、節のある竹茶杓は、千利休が考案したのが始まりだと言われています。 竹茶杓は、竹の種類、模様、欠陥などを上手にデザインに取り入れて作られています。そして、それぞれの茶杓の持ち主は、その特別なデザイン、形、又はそれにまつわる思い出などから愛着をもち、心を込めた名前(銘)をつけたり、それ専用の収納用の竹筒を誂えたりして、大切に扱います。 さて、お稽古で私たちが使っている茶杓の中に、「信太の森」と言う茶杓がありますが、これは、先生がまだ恩師のもとでお稽古をなさっていた時から使われている茶杓で、30年以上愛用されているそうです! 特別な愛着をお持ちになっているのが納得できます。 この茶杓の姿は、櫂先が尖っていて(剣先型)で、切り止が薄い茶色になっています。 この姿形から、鼻の尖った、茶色の尻尾の狐を思い起こし、そこから「信太の森 葛の葉」という、白い雌ギツネが主人公の民話を先生は連想されたそうです。それで、「信太の森」という銘を授けたそうです。 先生がこの民話を折々話して下さっていますが、この「信太の森 葛の葉」は典型的な日本民話のお話の一つです。人間と人間に化けた動物の関係のお話は他にもいろいろありますね。 ちなみにこの民話は有名で、日本伝統芸能の歌舞伎、文楽、浄瑠璃などになっています。 ************ Cha-shaku (Tea Scoop) was derived from Yaku-saji  (Medicine Scoop).   But, it became a part of tea ceremony utensils and the medicine scoop (Yaku-saji) was changed to tea scoop (Cha-shaku.)   Also the material changed to bamboo suitable to the sense of ‘Wabi Sabi”. Bamboo Cha-shaku… Continue reading

  • 「春入千林処々鶯」”Haru wa Senrin ni hairu shosho no Uguisu”

    Happy New Year!  This week’s scroll is 「春入千林処々鶯」(It reads “Haru wa Senrin ni hairu shosho no Uguisu”).  Calligraphy by Saki no Daitoku-ji  Ryohdo, zen priest. This phrase means  “In spring, the sun shines everywhere evenly & equally and Uguisu (Japanese bush warblers) are heard everywhere. This came from a zen phrase「春入千林処々花 秋沈万水家々月」(It reads “Haru wa Senrin ni… Continue reading

  • 「無事是貴人」”Buji kore Ki-nin”

    今週のお軸は「無事是貴人」です。 「無事」」と言う言葉は一般に、安全、変わった事がなく平安とか、言うような意味で使われています。 このお軸もそういった意味で、つまり、今年が無事に過ごされたことに対する感謝、そして来年もそうであるようにとのお茶席のご亭主の願いを込めて飾られるので、年末にお茶室に飾られる事が多いようです。 ですが、禅語としての解釈は少し違うようです。 「無事」と言うのは、「外や他に救いを求めない心の状態」又は、「全ての煩悩から解き放された心」と言う意味だそうです。 「貴人」とは「仏、又は、悟りを開いた人」と言う意味だそうです。 つまり、この禅句は「全ての煩悩から解放された境地にいる人が悟りを開いた人」と言うことだそうです。 仏教(大乗仏教)では、誰でも、仏になれる資質(仏性)を心の中に、生まれながら持っていると考えます。しかしながら、その資質は、心の中に幾重にも重なった煩悩の奥底に隠されているようです。 大晦日の夜に、日本のお寺さんでは、除夜の鐘を108回鳴らしますね。 これは私たちの持っている煩悩を取り除くために鳴らすわけですが、108と言うのは煩悩の数だそうです。 では、除夜の鐘で煩悩が取り除かれ、悟りに一歩でも近づけますように祈りつつ、、、。 良いお年をお迎えください。 This week’s scroll is “Buji kore Ki-nin”(無事是貴人). The word ‘Buji (無事)’ generally means ‘being safe’ or ‘peaceful’. The scroll with this phrase is often hung in the tea room at the end of year by a tea ceremony host to express his/her gratitude for the… Continue reading

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