5.4 茶杓 / Cha Shaku

  • 茶杓のお話 Cha-shaku

    茶杓は、元々は薬匙でしたが、日本の茶道の発展と共に、茶の道具として使われ「茶杓」と呼ばれる様になりました。 そして、素材も「ワビサビ」に合う様に、竹を使うようになりました。 現在一般に使われている、節のある竹茶杓は、千利休が考案したのが始まりだと言われています。 竹茶杓は、竹の種類、模様、欠陥などを上手にデザインに取り入れて作られています。そして、それぞれの茶杓の持ち主は、その特別なデザイン、形、又はそれにまつわる思い出などから愛着をもち、心を込めた名前(銘)をつけたり、それ専用の収納用の竹筒を誂えたりして、大切に扱います。 さて、お稽古で私たちが使っている茶杓の中に、「信太の森」と言う茶杓がありますが、これは、先生がまだ恩師のもとでお稽古をなさっていた時から使われている茶杓で、30年以上愛用されているそうです! 特別な愛着をお持ちになっているのが納得できます。 この茶杓の姿は、櫂先が尖っていて(剣先型)で、切り止が薄い茶色になっています。 この姿形から、鼻の尖った、茶色の尻尾の狐を思い起こし、そこから「信太の森 葛の葉」という、白い雌ギツネが主人公の民話を先生は連想されたそうです。それで、「信太の森」という銘を授けたそうです。 先生がこの民話を折々話して下さっていますが、この「信太の森 葛の葉」は典型的な日本民話のお話の一つです。人間と人間に化けた動物の関係のお話は他にもいろいろありますね。 ちなみにこの民話は有名で、日本伝統芸能の歌舞伎、文楽、浄瑠璃などになっています。 ************ Cha-shaku (Tea Scoop) was derived from Yaku-saji  (Medicine Scoop).   But, it became a part of tea ceremony utensils and the medicine scoop (Yaku-saji) was changed to tea scoop (Cha-shaku.)   Also the material changed to bamboo suitable to the sense of ‘Wabi Sabi”. Bamboo Cha-shaku… Continue reading

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